Michan通信。カリブ海はアンティグア・バーブーダにようこそ。

東カリブ地域,特にアンティグア・バーブーダ,セントキッツ・ネーヴィス,ドミニカ国(ドミニカ共和国ではない),セントルシア,セントビンセント及びグレナディーン諸島,グレナダ,トリニダード・トバゴ,の記事が多いです.2003年から2018年まで滞在していました.

ちょっとしたことの積み重ね

ちょっとしたことの積み重ねで、軌道に乗りつつある事例 2006.07.20

友人でチリの協力隊員の事例を紹介したいと思います。赴任後の1年間悩み続けながらも魚介類の新規販売ルートを探し続け、その結果少し先が見えてきた様です。(本人の承認を得てあります。)ここまで来るには報告書に載っていない影の努力があったことと思います。

彼は西語も物にしようと勉強中です。

以下、添付



「実は隊員支援経費で冷凍庫を買ってもらいました。AnguilaアナゴやJaiba blanca(ワタリガニの一種)、アジサバ、Pejerreyペヘレイ、Jibiaアメリカアカイカの口などの需要開拓が目的です。 現在はYさんのところに週一回、10kg程度試験的に持っていってます。トラックを動かすほどの量でもないので、バスで持っていっています。なんともClandestino規模が小さい方法ですが、任期の終了までにFederacion連盟に所属するCooperativa漁協に移譲できる形にしたいと思っています。

Anguilaアナゴは過去に何度が韓国に輸出されたようですが、本気になって獲ると量が揃わないようです。しかし国内にも需要がないわけではないので、Yさんのところとか、パトロナートの韓国人街とかに出してみたいと思います。はじめYさんのところに持っていったときは駄目だしされて、さばき方を工場のJuanaとEmaに教えてもらいました。さすがに彼女らはプロフェッショナルですね。今はCaleta漁村のLimpiador魚屋のオヤジに任せるようにしています。

ゆくゆくはチリ人の間にも普及させて、そして零細漁民自身が共同でComercializacionマーケティングも手がけられるようになったらよいのですが、なかなかそこまでいくかどうか。まずは自分の任期中に、ちょっとした事例として示すことができれば、と思います。

自分の中ではっきりした目標ができて、最近は充実しています。」




ここでの注目点は「ちょっとした事例として示すことができれば」という希望だと思います。このちょっとしたことの積み重ねが彼らの経験となり、将来への一歩につながると思います。言葉を変えれば、ちょっとしたことを積み重ねるということは、そのプロセスを相手側が見て学んでいると理解できます。1回でうまくいかないでしょうが、半年から1年続けると、相当な経験が積まれると思います。それは相手側だけでなく、本人にも。悩んでいる人も、ちょっとしたことを続けてみてはいかがでしょうか?

Mi

その後、彼はコンテナ(25トン)の出荷を行い、次は100トンの出荷の注文を受け対応しています。